最近は縦長窓(スリット窓)が使われている家が多いですね。
デザイン的にモダンでスタイリッシュな印象を
与えるということで人気の窓です。
でも、どのように窓装飾をしたらよいかわからないというご質問をよく受けます。
いろいろな方法がありますが、今回は一番お手頃で見栄えもよい方法をお伝えいたします。
インテリアコーディネーターとして1000件以上の間取りに関わった実績と整理収納スキル、主婦経験を活かして間取り診断を行っています。お客様の思いを引き出して間取りに再現し、「幸せが叶う家づくり」をサポート。
収納に強い・間取りプランナー 上田五月です
縦長窓(スリット窓)の目隠しについて
縦長窓(スリット窓)ですが、従来の引き違い窓に比べると小さい窓だから窓装飾はいらないと思っている人が多い印象があります。
でも、夜、家の中で照明をつけたら外から中が丸見えです。
さらに、1階は日中でも覗かれる心配があるので、レースも必要ではないかと思います。
小さな窓でも防犯のために目隠しが大切です。
では、縦長窓にはどんな商材をつけたらいいでしょうか?
おしゃれで、なおかつ、お手頃な価格だったら嬉しいですよね!
実は、縦長には、いろいろな商材が使えます。
- カーテン
- ダブルシェード
- ダブルロールスクリーン
- 調光ロールスクリーン
- プリーツスクリーン(ツイン)
- ハニカムスクリーン
- デザインブラインド
どれもよい商材ですが、窓のサイズに合わせてオーダーするとお高いのが玉に瑕です!
(これらの商材については、またの機会に詳しくご紹介したいと思います。)
今回は、コストを抑えつつも、しっかりプライバシーが確保できて
おしゃれに仕上がる商材をご紹介したいと思います。
ただし、既製品ではなく窓のサイズに合わせて製作するオーダー商品での比較です。
縦長窓をおしゃれに仕上げたい!
私の推しは、ロールスクリーンとアルミブラインドです。
まず、それぞれのメリット、デメリットを比べてみましょう。
【ロールスクリーン】
- いろいろな商材の中で一番お手頃
- 色がたくさんある
- 操作が簡単 で使いやすい
- 窓の正面に取り付けると光もれを防ぐことができる
- 上げると透明の窓が見えてしまう
- 洗うことができない
- コードやチェーンが邪魔
- 風が吹くと音が気になる
価格的に一番お安くて、とっても使いやすいロールスクリーンですが、
一番の欠点は、上に丸めてしまうと窓が露出して家の中が見えてしまうことだと思います。
また、下したままの状態で窓を開けると
風が吹いたとき、下部のバーが窓に当たって音が気になることもあります。
これらの欠点をカバーする方法として
窓枠正面にロールスクリーンを設置し、
窓枠内に突っ張り棒でカフェカーテンを取り付けるのがおすすめです。
一般的に、カフェカーテンなら製作しても市販のものでもそれほど費用は掛かりません。
このように日中はロールスクリーンを上げて
レースにしておけばプライバシーを保ちつつ
音を気にせずに室内に風を入れることができます。
夕方、照明をつけるときにロールスクリーンを下ろせば、
室内が透けて見えることもなくなります。
さらに、カフェカーテンは簡単に取り外して洗濯できるので、
洗えないというロールスクリーンの欠点をカバーできます。
【アルミブラインド】
次にブラインドです。
ブラインドには、ウッドタイプなどデザイン性も価格も高いものが多いので、
今回はお手頃で、よく目にするアルミブラインドでの比較とさせていただきます。
アルミブラインドは羽根が折れるのを防ぐため基本的に窓枠の中に設置します。
- 窓枠の中に納まるのですっきりする
- たくさんの色がある
- ウッド調の柄や裏表ツートンのものもある(追加料金なしで、選べるのが嬉しい)
- 遮熱機能、光触媒機能などがついているタイプもある
- 羽根の角度を調節することで光を取り込み、レースの役割をしてくれる
- 水や洗剤で羽根を拭き掃除できる
- お手入れがめんどくさい
- 風邪が吹くと音が気になる
- 窓との間や羽根と羽根の間から光がもれる
- 羽根が折れやすい
ブラインドは羽根の角度を調節して、光を取り込んだり、視界を確保します。
1台でカーテン、レース両方の機能を果たしてくれる優れものと言えます。
縦長窓をおしゃれに目隠しするならこれ!
ここまでロールスクリーンとアルミブラインドのメリットとデメリットをご紹介しましたが
取付けする窓がFIX窓(開閉しない窓)なら
すっきりしていて、風で音が気になることもないので、アルミブラインドでもいいかもしれません。
しかし、
開閉できる上げ下げ窓、縦すべり窓などの場合は
ロールスクリーン+カーテンをおすすめします。
これまで、多くのお客様におすすめして大変喜ばれています。
同じ部屋に掃き出し窓等がある場合、
その窓のレースと同生地でカフェカーテンを作れば統一感も出ます。
市販のカフェカーテンと比べて高級感を出すことができます。
この方法なら、価格を抑えつつ、欲しい機能もデザインも叶えることができます。
「小さな窓だから何もつけなくていい」などのような思い込みで家づくりをしていくと
思わぬ失敗を招いてしまうことになるかもしれません。
新築やリフォームをするときにはしっかり情報をキャッチしてくださいね!