インテリアの知恵袋

新築のカーテン費用を安くおさえるコツ・現役インテリアコーディネーターが解説!

新築するんだけど、カーテンの費用ってどれくらい予算取りしたらいいかわかる?

アパートのカーテンなら買ったことはあるけど、戸建てになると見当もつかない

よくわからないけど、10万くらいで大丈夫かな?

このように、カーテンの予算て、どうしたらいいかわらないという方が多いと思います。

私も打合せで、お客様から「カーテンの予算は、10万円くらいでいいですか?」と聞かれます。

では、現実はどうでしょうか。

例えば、新築4LDK(10~12窓くらい)の相場は、フルオーダーで30万円前後。

  • オーダー製品を選んだ場合は、カーテン専門店でも、ニトリでも同じような価格です。(ニトリもオーダーカーテンだと安いわけではありません。)
  • いいものを選ぶと、カーテン費用はどんどん上がっていきます。
  • 50万円くらいのお見積りになることは、ざらにあります。

でも、「家電など他にも必要なものがあるし、カーテン費用を何とかおささえたい」というのもよくわかります。

そこで、新築、リフォーム計画中の方、間取り確定前の方にカーテン費用を安くおさえるコツをお伝えします。

その鍵はたった一つ。窓です。


上田五月

インテリアコーディネーターとして1000件以上の間取りに関わった実績と整理収納スキル、主婦経験を活かして間取り診断を行っています。お客様の思いを引き出して間取りに再現し、「幸せが叶う家づくり」をサポート。

収納に強い・間取りプランナー   上田五月です

新築のカーテン費用が高くなる原因

新築のカーテン費用が上がってしまう原因をまとめました。

  1. 大きな窓がある
  2. 3連、4連の縦長窓がある
  3. 透明な窓が多い
  4. 価格が高いカーテンやレースを選ぶ
  5. ダブルシェードなどのメカ物を選ぶ(メカ物とは、機械を操作して昇降・開閉する窓周り商材のこと)

では、ひとつずつ詳しく説明していきます。

①大きな窓がある

上の画像のような大きな窓にカーテンを取付ける場合、単純に生地量を多く必要とするためカーテン、レース代金が高くなります。

もちろん、カーテンレールも長いものになりますので、代金が上がります。

また、このように大きな窓のカーテンは既製サイズがあまりないので、オーダーになるケースが多くカーテン費用が高くなる原因の1つです。

②3連、4連の縦長窓がある

3連、4連の縦長窓には、カーテンではなくダブルシェードやダブルロールスクリーンなどのメカ物をよく使います。

メカ物は、基本的に窓サイズに合わせてオーダーするので高くなります。

新築の際、窓選びも楽しみだと思いますが、カーテンが使いにくい形状の窓を選んだ場合は費用がかかるということを知っておくといいでしょう。

③透明な窓が多い

玄関ホール、廊下、階段などに明かりとりとして、窓を設置するお宅は多いと思います。

これらの居室以外の窓が透明の場合、プライバシー確保のため、防犯のためにカーテン等を取付けることとなります。

このように透明な窓が多いお宅は、費用が上がりがちです。

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④価格が高いカーテンやレースを選ぶ

多くな場合、カーテン生地、レース生地はそれぞれ価格が違います。

ですから、選んだカーテンやレースが高額なら、当然、お見積りも高くなってしまいます。

単純なことですが、高いものを選ぶことがカーテン費用を上げる原因となります。

⑤ダブルシェードなどのメカ物を選ぶ

縦長窓のところでもお話しましたが、ダブルシェードなどのメカ物はカーテンに比べて高いものが多いです。

デザインが気に入ったり、憧れがあってメカ物を選ぶ方も多いのですが、メカ物が多ければ多いほどお見積りは上がっていきます。

以上が、カーテン費用が上がってしまう5つの原因です。

新築のカーテン費用を安くおさえるには

では、新築のカーテン費用を安くおさえるには、どうしたらよいでしょうか?

ポイントは、2つ。

メカものではなくカーテンにし、カーテンは既製品にすることです。

カーテン費用を安くおさえるためのポイント
  1. メカ物ではなく、カーテンにする
  2. カーテンは、既製品にする

ただし、このポイントを実現するには、 新築のカーテン費用が上がる原因 をつぶしていく必要があります。

カーテン費用を安くおさえるためにすべきことをまとめます。

①大きな窓は選ばない

既製カーテンを使うためには、下記のサイズの窓を選ぶことをおすすめします。

掃出し窓:幅165㎝くらい ✖ 高さ200㎝

*腰窓  :幅165㎝くらい × 高さ90㎝から110㎝

もし、開放感が欲しいと思われるのでしたら、大きなサイズの窓より、上記サイズの掃出し窓を2つ並べて設置する方がいいでしょう。(カーテン費用を安くおさえるという観点での選択です。)

②3連、4連の縦長窓を選ばない

費用を安くおさえるなら、3連、4連の縦長窓は選択しない方がよいでしょう。

理由は、ダブルシェードなどのメカ物を使うことが多いからです。

ただし、連窓の合計幅が165㎝くらいでで、高さが200㎝であれば、既製カーテンの取付けができます。

連窓だけど、カーテンでもいいという方は例外と言えます。

③居室以外は透明ガラスにしない

玄関ホール、廊下、階段などに明かりとりとして のまどは、型ガラスなどにしてカーテン等を取付けずに済むよう計画することをおすすめします。

④既製カーテンを選ぶ

居室の窓サイズを 掃出し窓:幅165㎝くらい ✖ 高さ200㎝ 、 腰窓:幅165㎝くらい × 高さ90㎝から110㎝ にし、既製カーテンを選ぶ。

オーダーカーテンやメカ物は、選ばない。

新築のカーテン費用を安くするときの注意点

費用を安くおさえるために、既製のカーテンやレースを推奨しましたが、カーテンレールについて注意することをお伝えしておこうと思います。

①カーテンレール選び

既製カーテンを推奨したのは、次のような理由からです。

  • 飽きたり、汚れたりしたら自分で簡単にかけかえることができる。
  • お金に余裕ができたら、オーダーの素敵なものに変えることもできる。

このように、カーテンスタイルを長く楽しむためにはカーテンレールが肝心です。

ですから、レールは耐久性のある、1万円(定価)前後のしっかりとしたものを選んでほしいと思います。

安価なレールは、こわれやすいものです。

壊れるたびに付け替えるのも手間ですし、こわれたままではカーテンの一部落ちていたりとみすぼらしい状態で生活することになってしまいます。

しっかとしたレールを選べば、20年~30年と長年ストレスなく使うことができます。

ただし、エアコンが近くに設置される窓は、エアコンの取付の妨げにならないか、エアコンのルーバーがカーテンレールに当らないか注意してください。

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②カーテンレールの取付け

ご家族にDIYが超得意な方がいるなら、取り付けてもらっても大丈夫だと思いますが、そうでなければカーテンレールの取付けは、専門家に任せることをおすすめします。

理由は以下の通りです。

  • 取付け技術に間違いないので安心
  • 何かあったら直してもらえる

取付費用の対価として、安心と保証が得られます。

新築のカーテン費用を安くおさえるコツのまとめ

窓サイズはこれ

掃出し窓:幅165㎝くらい ✖ 高さ200㎝

腰窓  :幅165㎝くらい × 高さ90㎝から110㎝

基本的に既製カーテンを使う
予算に余裕があれば、リビングなどお客様が来るところだけセミオーダーなどにすることを検討してもいいと思います。

カーテンレールはしっかりしたものを選び、専門業者に取り付けてもらう

居室10窓のカーテン一式を ご紹介したプランで製作した場合

約180,000円くらいになると思います。

カーテン予算の目安としてください。

そして、一番大事なことは、間取りづくりの時にこの記事で提案したサイズの窓を組み込むことです。

新築のカーテン費用を少しでもおさえたいという方は、忘れずに窓サイズをハウスメーカーや工務店に伝えましょう!

間取りづくりを第三者に相談してみたいという方、間取り診断の記事も参考にしてみてください。

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