新築・リフォーム計画中の女性の方へ
あなたの思いを導き出し
「幸せが叶う家づくり」を実現する
収納に強い・間取りプランナー上田五月です
お客様とカーテンの打ち合わせ。
家づくりも終盤。
ご満足いただけるご提案ができるといいな、そんな思いで打ち合わせへ。
ところが、まさかの展開に!
〇〇様のキッチンはフルオープンスタイルなので、
キッチン近くの窓にはブラインドがいいと思います。
お手入れも楽ですからね!
いえ!
うちのキッチンは壁があるので、フルオープンではありません!
図面には、壁がないのですが…
この図面であっていますよね?
はい…
建築現場は、お客様がサインをした図面通りに進んでいきます。
そんな大切な図面の間違いに気付かず、サインをしてしまったら・・・
もちろん、間違ったまま現場工事は進んでいきます。
最終図面の間違いに気づかないままサインをしてしまったという本当にあった悲しい事例です。
当然、お客様には沸々と怒りの感情が。
いったい誰に怒りをぶつけたらいいのか?
担当営業?
サインをしてしまった自分たち?
希望していたキッチン
最終図面に間違いがあったのは、キッチンの80㎝ほどの壁です。
お客様が希望するキッチンにするためには欠かすことのできない壁なのに、
なぜか、最終図面からなくなっていました。
お客様はハウスメーカーに、キッチンに対する要望をしっかり伝えたそうです。
<キッチンへの要望>
・油汚れが気になるからIHコンロの前に壁を設置して、掃除をしやすくしたい
・調理しているところを人に見られたくない
つまり、IHコンロの前に壁があるこのようなキッチンがご希望だったのです。
IHコンロの前の壁を図面で表すと、このように黒い線(図面によっては別の表し方もあります)になります。
お客様も担当の営業さんも、このキッチンの間取りで現場が進んでいるものと思っていたそうです。
でも、私が打ち合わせのためにいただいた最終図面は、お客様の希望通りにはなっていなかったのです。
実際に作られていたキッチン
実際に現場で使われていた図面、つまり
お客様がサインをした図面には、IHコンロの前に壁を表す線がありませんでした。
この図面通りにキッチンを作っていくと
IHコンロの前がオープンなキッチンになります。
確認したところ
お客様と営業さんが打ち合わせをしていた時の図面には壁があったのに なぜか 一番大切な最終図面から壁が消えていたそうです。
ありえないと思われる方が多いと思いますが、 現実にあった話です。
「ちょっと壁を足したらいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが
システムキッチンは間取りに合わせて製作され、現場で組み立てられます。
換気扇の形状等も関わってくるので壁の有無は大問題で、
ある程度、工事が進んでいる現場でこの問題を解決するのは難しいことです。
なぜ、間違いに気づかなかったのか?
この場合2つ問題点があると思います。
問題点1
図面にミスがあったとしても 一般の人が、それを見つけるのはとても難しいということ。
ましてや、初期の打ち合わせではあったはずの壁がなくなっているなどということは想像できないことですよね。
たとえ、 自分の家の図面だとしても小さな壁の有無には なかなか気付かないと思います。
問題点2
お客様にとって大事なポイントが 営業さんには伝わっていなかったということ。
お客様の要望をしっかり把握していたら 気付くことができるミスだと思います。
図面にはお客様の思いが再現されていなければならないという基本的なことを見失っていたから、このようなミスを誘発してしまったのではないかと思います。
おわりに
図面にミスがあっても気付かないまま 家づくりがスタートするなんて考えられないことですが、 現実にあることなんですね。
このケースの場合、工事が進んでいたため、残念ながら、お客様が最終図面のオープンキッチンを受け入れることになりました。
思わぬトラブルで、思いを形にできなかったお客様の気持ちを推し量ると、とてもやりきれない気持ちになります。
最終図面にサインをしてしまうと その後の変更はこれほど難しいのです。
サインをするときは慎重に!
「家」というとても高価な買い物。
まずは、ハウスメーカーの担当者としっかりと打ち合わせをすること。
それでも、トラブルは起きるかもしれません。
間取り診断を利用し、安心して家づくりをスタートするのも一案です。
このブログを書いた人
インテリアコーディネーターとして1000件以上の間取りに関わった実績と整理収納スキル、主婦経験を活かして間取り診断を行っている。お客様の思いを引き出して間取りに再現し、「幸せが叶う家づくり」をサポート。
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